火葬
結咲 箝娜
素敵な夢
虚ろに響く甘い夢
灰色を胸に抱き寄せて
あなたとふたり花を飾る
思い出のような夢のまた夢
弔い酒を火に投げて
あがる蒸気で目を覚ます
甘く嘘吐きなお話を
最期くらいは、と唇に飾る
紅く大きな花びらは
あなたの気を引き蝕む炎
白く美しいあなたの肌は
真新しい着せ替え人形のよう
夢のまた夢
優しく沈む最後の夢
桃色をそっと抱きしめて
あなたとふたり火の中に消える